薬用バター作り(岡)
2019年 02月 11日
チベットの古典書物「四部医典」に記載されているものを再現した三果薬用バターはチベット医学において最高の滋養薬の一つであり、これを作るのは冬季限定とのこと。
テーブルには数種類の生薬が並べられていて、少しずつ味見させて頂きました。ナツメグ、ナガコショウ…等々、それぞれスパイシーな味覚が口のなかに広がります。

メインの三果はチベット語でアルラ、パルラ、キュルラと呼ばれているもの。
日本ではアルラは訶梨勒(カリロク)、パルラは毛訶子(もうかし)、キュルラは余甘子(よかんし)と呼ばれているものだそうです。
調べてみると、訶梨勒は日本では邪気を払うとして、その実を模ったお香の袋自体が「訶梨勒」という名前で呼ばれているようですね~。
これらをぐつぐつ煮て濾して、バターを入れてアクを取り除いて冷やす工程を経てやっと出来上がり。

お味は薬草の入ったバターの味としか表現できませんが、何とも美味でした~。
小川先生の実体験からくるユニークで情熱的な解説を聞きながら、興味深いチベット文化を味わったひとときでした。