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長堀橋「鍼灸柚の森」スタッフblog/隔週更新(火)花木(水)中平(金)北山


by 鍼灸柚の森
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夏の疲れと汗(北山)

夜になっても暑い日が続いていて、なんだか寝不足気味の方もいらっしゃるのではないでしょうか?においがなくサラサラの汗が一般的には「良い汗」と言われていますが、いくら良い汗だったとしても必要以上に汗をかくと身体はいつもより疲れやすい状態になります。

東洋医学では、身体の状態を「気・血・水(津液)」の3つのグループに分けて考えます。3つのうちどれが1番大事!ということではなく、3つのバランスがとれていることが大切です。汗は、水(津液)のグループに入っていて、汗をたくさん出し過ぎてしまうと水チームの力が不足します。そうなると3つのグループのバランスが崩れて身体に不調が出てきてしまいます。

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汗をたくさんかくと、身体の表面が湿ります。そこにエアコンの風があたり、少しずつ冷えていきます。なんとなく冷たくて気持ちいい感じがあると思いますが、涼しい部屋で冷たい飲み物を飲んだりすることで、内臓も一緒に冷えいきます。すると、身体の中では消化器の機能が一生懸命温めようと頑張ってしまい、結果的に身体の中で熱が過剰作られ、ほてりなどの原因になります。また、水(津液)が足りなくなることで血を作るための栄養が足りなくなり、血が不足してくると、今度は不眠や不安になりやすくなったり、身体中に必要なものを行き渡らせ、不要なものを排出する力が弱くなる→疲れが取れにくくなる、というわけです。

鍼灸の治療は患者さんからお悩みの症状と一緒に生活習慣などをしっかりと伺い、なぜ今そのお悩みが出ているのかを考えて治療を行います。汗も身体が出している大切なサインの1つです。沢山汗をかいた時は、元気も少しずつ出て行きやすくなっていますのでしっかり拭いて、まずは身体を冷やさないように気を付けて下さいね(水分補給も忘れずに!)汗をかくことは、不快で好きじゃない、という方もおられるかと思いますが、汗は体温を下げてくれたり、身体の中にある不要なものを外に出してくれる大切な機能ですので上手に付き合っていきたいですね。

by yu-no-mori | 2019-08-09 07:00 | 鍼灸と東洋医学 | Comments(0)