カラダを守ってくれるもの:衛気について(北山)
2019年 09月 06日
先週「衛気のミトン」という記事を書いていましたが、そもそも『衛気』って???ということで、今週は「衛気」について書いてみたいと思います。
「衛気」とは、気の種類のうちの1つで、腎で作られ昼間は体表部をめぐり、夜間は体内部をめぐると言われている温喣作用と防御作用が強い気のことです。衛気の役割としては、肌の表面を保護して外邪の侵入を防ぎ、汗の発散や体温調節を行ったり肌を潤してくれる働きがあります。また、臓腑を温める作用も強いことから、臓腑の活動も活発にしてくれたりと、体内でもとても活躍してくれています。
そもそも「気」というワードは、私たちの日常生活の中でも「元気」、「気分」、「お気に入り」、「気まずい」など日常的に使われる言葉で、主に精神的なことに使われる場合が多いですが、東洋医学では「気」というものを物質として捉え、増えたり減ったりし、常に活動しているものである、と考えているのです。
東洋医学では「気」の種類を使い分けていて、その中でも人体を構成する基本的物質としての「気」で代表的なものが、「宗気」、「営気」、「衛気」、「元気」の4つです。
また、「気」の活動には、以下のものがあります。
推動:臓腑や組織の活動を促進する
温喣:臓腑組織を温め、体温を維持する。「おんく」と読みます。
防御:体表を保護して外邪の侵入を防いだり、入って来た病邪と闘う
固摂:気血津液を必要以上に出し過ぎないように調節する
気化:気を色々な物質に変化させる
その他栄養する作用や、情報伝達作用などなど・・・なんか、ややこしくなってきましたね…続きはまたの機会にします( ・ㅂ・)و
腹診の練習のときに先生の手がとても大きく感じたのは、先生の持ってる衛気が強かったからなのかな?と思います。私は手が小さい方なので、しっかり衛気をまとって安心していただけるような手になるよう精進したいと思います

by yu-no-mori
| 2019-09-06 07:00
| 鍼灸と東洋医学
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