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長堀橋「鍼灸柚の森」スタッフblog/隔週更新(火)花木(水)中平(金)北山


by 鍼灸柚の森
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『気』の作り方(北山)

何かレシピのタイトルのようですが、本日は「気」をどうやって作るのか、について書いてみようと思います。「気」というのは、先週のブログに書いていた衛気など、人のからだを構成しているもののことです101.png

おおまかに説明すると、気は主に飲食物や、大気から呼吸によって取り入れることができます。これを後天の気といいます。文字通り後天的に得られる気を指します。後天の気には、水穀の気や自然界の清気というものがあります。水穀の気は、飲食物(水穀)を取り入れることで得られる気です。胃で消化された水穀の中から、有益なものと不要なものに小腸が分別しています。分別されたものが脾で吸収されて気が作られます。また、肺が吸入した大気中の有益な物質のことを自然界の清気といいます。このように気はいくつもの臓腑が協調して作られています。長々と書きましたが、後天の気については皆さんが毎日暮らす中でご飯を食べて、息を吸ったりする事で取り入れることができるということです。

また後天の気があれば反対に先天の気というものもあります。こちらは両親から受け継いで生まれた時から持っているもので、主に人体の成長、発育の源になるものです。人体の組織や器官は先天の気のおかげでそれぞれの機能を十分に発揮することができるのです。先天の気は、有限であり、年齢とともにどんどん使われていきます。そのため後天の気を常に取り入れ補っていく必要があります。

先天の気はあとから増やすことは出来ませんが、後天の気でしっかりと補っていくことで上手に使っていくことはできるのではないかと思います。身体の調子を整えて後天の気を作ってくれる臓腑を元気にするのも方法のひとつですが、景色の綺麗な場所に出掛けて、美味しいご飯を食べるのも後天の気を増やし、身体が喜ぶ方法のひとつだと思います。暑さはましになってきたけどなんだか元気が出ないなぁ、という方は、是非空気が美味しそうな場所に出かけてみてください(﹡ˆᴗˆ﹡)

『気』の作り方(北山)_f0354314_01282724.jpeg

by yu-no-mori | 2019-09-13 07:00 | 鍼灸と東洋医学 | Comments(0)