不眠と鍼灸(中平)
2020年 08月 05日
先日眠れないという症状で、40代の女性の患者さんが来院されました。
精神疾患を患っているお母様が、長年薬を服用していても改善が見られないことからご本人は薬は飲みたくなく、鍼灸は初めてだけど何とかならないかとでした。
数年前仕事で大きなストレスがかかり不眠に。当初は寝不足を気合いで乗り越えていましたが、そのうち仕事に行けなくなり病院で鬱と診断。
休職してカウンセリングを受け、また気功を始めて眠れるようになりました。
その後復職したのですが、ストレスや不安な事があると眠れなくなり、いつも眠るまでに2時間近くかかり熟睡感はありません。
穴(ツボ)の状態や舌、脈から基本的にお身体自体はエネルギーが十分な状態。慢性的緊張によって、本来気が静まり眠りに落ちる夜間になっても心身が興奮状態になっているようです。
体内の余分な熱を冷まし、緊張を緩める穴で治療。初診の後眠りやすくなり、2診目では深く眠れるようになって、昼間頭がスッキリして仕事がしやすくなったとのことでした。お顔も初診時に比べると瞳がしっかりとしていて、雰囲気が明るくなられました。
お母様の介護や仕事の大変さは変わりませんが、ご自身が元気になることで超えられる山は多くなります。
これからも鍼灸で益々元気になって頂きたいと思います
by yu-no-mori
| 2020-08-05 07:00
| 鍼灸何に効く?
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