消化のイメージ(北山)
2021年 11月 05日
治療前の問診で、睡眠やお通じの様子の他に「ご飯食べれてますか?」というのは絶対どこの鍼灸院でも聞かれている事と思います。「最近食べれてない」だったり、「食べ過ぎてしまって困っている」だったり、答えは様々。めちゃくちゃ元気で鍼灸受けにいく人は少ないとはいえ普通に美味しく食べれています、って意外とないなぁと思っています。糸井重里さんの「くう ねる あそぶ」という名コピーが世に出たのは1988年だそうですが、今はかっこいいライフスタイルを示す言葉というよりすごく豊かな印象すら感じてしまうほど、食うも寝るも遊ぶも最近はあんまり当たり前のことではないのかもしれません…(´-`).。oO
西洋医学では食べ物を消化するといえば胃とか腸のイメージがあるかと思いますが、東洋医学だと視点が少し違って、脾という臓が出てきます。口で伝える時はわかりやすいように脾臓の脾です、とは言うものの東洋医学でいう脾という臓は胃の上に乗っかっていて胃を揉んで消化吸収を促すイメージ。え?!揉む?!って感じですが昔の人はそう考えていたようです。
胃に入った食べ物を脾の働きによって消化吸収し、心や肺、小腸や大腸、膀胱にも送っていきます。すごく簡単に書きましたが東洋医学の視点だと食べて消化して、ということだけでもいろんな臓腑が出てきます。ご飯が美味しく食べれている状態というのはこれらがみんなそれなりに働いてくれている状態といえます。逆にどこかの臓府が極端に働き過ぎていたり、休んでいる状態だと、食欲があまり出ない、食べ過ぎてしまう、ということが起こってきます。
鍼灸治療は鍼やお灸を使って刺激し、あなたは働き過ぎ!、あなたはもう少し頑張って!とみんなが上手く働けるように促すことで身体の調子を整えていきます。体質を変えるのは時間がかかりますが、生活習慣の改善を根気よく続けることで今より調子良く生活することはできます。最近あんまり美味しくご飯食べれていないかも…?と思われた方はぜひ鍼灸試してみてくださいね。
by yu-no-mori
| 2021-11-05 07:00
| 健康
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