長堀橋「鍼灸柚の森」スタッフblog/隔週更新
by 鍼灸柚の森
カレンダー
S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
日本人として読んでおきたい本(中平)
2022年 08月 17日
今まで、シベリア抑留という言葉は耳にしていましたが、その実態はあまり知りませんでした。学校でも、広島・長崎そして終戦まではしっかり習いましたが、それ以降は習った記憶がありません。しかし8月15日を過ぎても、そして戦後日本が復興に湧いている中でも、多くに日本人が戦争に苦しめられていた事実をこの本で知りました。
収容所(ラーゲリ)から来た遺書 辺見じゅん著 文春文庫
シベリアに抑留されていた山本幡男さんは、どのような過酷な状況においても屈せず、多くの日本人捕虜に慕われました。しかし病に蝕われ、帰国は叶わぬものとなってしまいます。誰よりも家族の元に帰ることを臨んでいた山本さんの為に、仲間達は驚くべき方法で彼の遺書を家族の元にとどけます・・・
抑留生活の悲惨さ、山本さんの強靱な精神、そして執念で届いた遺書、これらが真実とはとても思えません。それほど衝撃的な内容でした。この真実を知ることは、日本人として必要なことではないかと思いました。そして戦争とはどこまで悲惨なものなのかを知らなければならないと思います。
今年12月9日には映画版「ラーゲリより愛を込めて」が公開されるそうです。戦後77年が経ちましたが、多くの人がシベリア抑留の事実を知って、戦争の悲惨さを再認識して欲しいと思いました。