おすすめ本 一橋桐子(76)の犯罪日記(中平)
2023年 01月 18日
お正月いっきに読んだ、2023年最初のおすすめ本のご紹介です。


一橋桐子(76)の犯罪日記 原田ひ香 著 徳間文庫
親友と二人暮らしをしていた一橋桐子は76才。結婚暦はなくわずかな年金と清掃のパートでの生活だが、親友とそれなりに楽しい毎日を送っていた。しかし親友が亡くなり、孤独の中自分の行く末に絶望を感じ出す。そんな時、高齢の受刑者が刑務所で介護を受けている姿を見て、自分も刑務所に入り残りの人生を送ることを計画する・・・
私は子供がおらず、甥っ子や姪っ子などもいません。老後まではまだ少し時間はありますが、自分の介護については頭の片隅でなんとなく気になっている問題です。これを読んで私の老後は問題解決!とはいきませんが、心がちょっと軽くなりました。「人に迷惑をかけてはいけない」と思って生きてきましたが、社会に頼る事とそれは別物だと気づかされました。超高齢化社会の日本ですが、まだまだ老人福祉は不十分だと思います。しかしこの本を読んで、社会(私も含めて)がやる気になれば解決できる事はいっぱいあると、そんな前向きな気持ちになりました

因みに去年NHKでドラマ化されたいたようです。観たかったな~

by yu-no-mori
| 2023-01-18 07:00
| 本
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