今年のヒット本2024(中平)
2024年 12月 11日
いよいよ師走に突入ですね。という事で、恒例
私の今年のヒット本ベスト3の発表です。
第3位 サクリファイス 近藤史恵著 新潮文庫
この本で近藤史恵さんを知ってから、今年前半は近藤さんの本を読みまくりました。近藤さんの作品はとてもバラエティ。サクリファイスのようなスポーツものからほのぼの系やミステリー等々、どれも読みごたえあるものばかりで同じ作家さんの作品とは思えません。その中でもこのサクリファイスは近藤作品の中で私の中では1位です。近藤さんがこの1位を覆す作品を書かれる事を期待しています
そして12月になって、なんと2冊も大ヒットに出会いました
第2位
満願 米澤穂信著 新潮文庫
この文庫本はタイトルの「満願」の他5作品が収録されているミステリー短編集ですが、どれも濃厚な内容でそれぞれが1冊の単行本を読んだ後の様な充実感があります。第27回山本周五郎賞や2014年このミステリーがすごい!第1位を獲得するなどの実績通り!来年は米澤作品を攻めていこうと思いました
海外小説は登場人物が把握しずらい(英語名が覚えられない)ので、あまり好みではありません。しかもこの本、厚さ約2.5センチとなかなかな長編。最後まで読み切れるかなぁと思いながら読み始めたのですが・・・あっという間に読んでしまいました
ストーリーが気になって、読みだすと止まりません。
その内容は…ノースカロライナ州の湿地地帯に住む少女カイア。アルコールやギャンブル依存症の父と父の暴力に耐える母、兄弟と暮らしていましたが、カイアが6歳の時、父から逃げるため、母や兄弟達はカイアを置いて家を出ます。生活力のない父との暮らしをカイアは必至で支えます。しかし父もカイアが10歳の時家を去り、カイアの一人暮らしが始まります。学校に行くことを拒否し、自然の中で一人逞しく成長するカイア。そんな暮らしの中、湿地帯で遺体が発見され…
2021年本屋大賞翻訳小説部門1位獲得、2019年、2020年アメリカで一番売れた本との実績が納得の素晴らしい作品です。ミステリーですがそれだけでなく、少女の成長物語であり、差別や環境問題を扱った社会派小説でもあり、アメリカ南部の自然を描いた風土記のような要素もあります。読んでいると、同時に何冊かの本を読んでいるような感覚になりました。
この作品は作者にとって小説デビュー作、出版時は69歳だったというのも驚きです。彼女の人生が熟してこの作品は生まれたんでしょうね
来年もこの作品を超えるような素晴らしい本に出会えますように
by yu-no-mori
| 2024-12-11 07:00
| 本
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