おすすめ本 国宝(中平)
2025年 03月 12日
吉田修一さんの作品は何冊か読んだことがあり、幾つか好きな先品もあるのでてっきりそのどれかを紹介済みだと思っていたら、実は一つも紹介していませんでした
そこで満を持して(?)おすすめです



国宝 上 青春篇 吉田修一著 朝日文庫

国宝 下 花道篇 吉田修一著 朝日文庫
任侠の一門に生まれた少年が紆余曲折を経て国宝と称される歌舞伎役者になるその人生を、歌舞伎の舞台と織り交ぜて展開する大作です。
この本の存在はずっと知っていたのですが、なんせ上下巻2冊で長い
しかも歌舞伎にはあまり縁がないので手に取ることがありませんでした。が、新聞でこの作品の映画が紹介されているのを読み、そして先日歌舞伎を見る機会があって俄然興味がわき読んでみました。

読み始めると、早く続きが知りたくてあっという間に読了。時代設定が1960年代以降の昭和なので、主人公達の人生と共に日本の浮き沈みも表現されていて、感慨深いものがありました。随所にある歌舞伎の舞台シーンでは、まるで歌舞伎を観ているかのような華やかさが感じられて、小説を読みながら歌舞伎を観ているそんな面白さが堪能できます。
映画は6月6日公開らしいです。こんな艶やかな内容の映画なんて、こちらもとても興味あり、です

by yu-no-mori
| 2025-03-12 07:00
| 本
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