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by 鍼灸柚の森
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カテゴリ:本( 30 )

華氏451度(中平)

レイ・ブラッドベリによって1953年に書かれたSF小説「華氏451度」。タイトルに惹かれて読んでみましたが、とても67年前に書かれたものとは思えず、現代の我々への警笛を感じる小説でした。

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「華氏451度 新訳版」 レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫訳 早川書房

その内容は・・・本の所持が禁止された未来。本が発見されれば昇火士によって本は焼却され所有者は逮捕されます。本は有害な情報で社会の秩序を乱すものとされ、人々は情報をテレビやラジオなどから感覚的に受け取るのみ。そしてその結果人は考えることや記憶する力を失っていきます。そんな世界で昇火士をしていた主人公が、あることをきっかけに自分の仕事に疑問を感じ、仕事場で拾った本を読み社会へ疑問を持ち始めます・・・(タイトルの華氏451度は書物の紙が燃える温度を意味しています。摂氏だと約233度)

本ではテレビやラジオに脳みそを占拠されていますが、今はネットに支配されていると感じます。自分で検索して情報を得て知識としているつもりが、実は仕組まれた内容を与えられていてそれを信じ込み、思考は停止しているんではないかと思いました。ネットのお陰で瞬時に沢山の情報を得ることができるようになりましたが、ひょっとして操られているのでは!?もっともっと色んな本を読んで、頭を鍛えようと思いました106.png




by yu-no-mori | 2020-03-18 07:00 | | Comments(0)

ビッグイシュー(中平)

分院に出勤の際、時間に余裕がある時は健康のために梅田から長堀橋まで歩いています。その途上にビッグイシューの販売箇所があります。
ビッグイシューとは、ホームレスの方の収入を得る機会を提供する社会的自立支援事業です。ホームレスの方がビッグイシューという雑誌を350円で販売、そのうち180円が収入となります。今までその存在は知っていたのですが、買ってみようという気持ちになることはありませんでした。

私が通る販売箇所のおじさんは、いつもとても丁寧にそして熱心に販売されています。ある時私が前を通ろうとした時突然自転車が横切ってきて、私は転びそうになりました。スピードを落とさずにきた自転車に非があるのに、おじさんが「大丈夫ですか?(私がここに立ってたから)ごめんなさい。」と。「ええ~おじさんは悪くないのに」おじさんの気遣いに自転車への非難の気持ちがすっと無くなりました。

以来前を通る度に、「本の内容がおもしろそうなら買ってみようかな」と思うようになりました。そして先週末。その週は良い事が多かった週で、良い事の輪を誰かに広げたいなと思った時に、あのおじさんからビッグイシューを買うことが閃きました。

私が販売箇所に着いた時は先客がいて、おじさんと会話中。バックナンバーの見本一覧を見ながらしばし待機。私の番になり興味をもった2冊の在庫を尋ねたら、それぞれの内容をとても詳しく教えてくださいました。そして以下の1冊を購入。31ページと薄手ではありますが内容は、社会問題に疎い私にとって分かりやすくて勉強になる記事満載です。またおじさんは直筆(コピー)のお手紙も添えてくださり、その達筆と素敵な文章にびっくり。

またおもしろそうな記事があれば買ってみようと思っています。これで少しは社会貢献できたかな101.png101.png



ビッグイシュー(中平)_f0354314_18235488.jpg

by yu-no-mori | 2020-02-19 07:00 | | Comments(0)

ねこでよければ

今日は書籍化が発表されたときからずっと楽しみにしていた本を手に入れたのでご紹介します

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Instagramでいつも2人の息子さんとの日常なんかを発信されているやまもとりえさんの新作『ねこでよければ①』です。

「話聞きます」屋さんを始めたねこさんが悩んでいる人の話を聴いてアドバイスしたりしなかったりしてくれる漫画なのですが、ねこさんのアドバイスが本当に素敵で胸にグサっとくる回もあれば、悩んでいた人のその後のお話に心がほっこりしたり、時々本気で泣けてしまう回もあるので電車など公共の場で読んでしまうとちょっと危険かもしれません…103.png

本自体がものすごく映えるのでインスタでリポストを使ってご紹介しようかな、とも思ったのですがやまもとさんの作品が好き過ぎて文字数が大変なことになりそうだったので今回はブログにしました/(^o^)\

今作だけでなく、やまもとりえさんの作品はどれも装丁もめちゃくちゃ可愛らしくて、「こういう状況ってある〜…134.png」っていう気持ちを優しいイラストと言葉でふわっと包み込んでくれる感じがして大好きなんです。。!

『ねこでよければ』は、ねこねこ横丁というサイトで現在も連載中ですので気になった方がいらっしゃったら是非読んでみてください162.png

by yu-no-mori | 2020-01-31 07:00 | | Comments(0)

おすすめ本(中平)

読書の秋にお薦めな1冊に出会いました104.png


おすすめ本(中平)_f0354314_18362995.png
慈雨 柚月裕子 著 集英社文庫

柚月さんの作品は以前もご紹介しましたが、また新たに感動な作品です。

現役を引退した元警察官が夫婦でお遍路の旅をします。そのお遍路の最中とある事件を知り、かつて自分が関わった事件との関係から、二つの事件の真実を追うようになりそして・・・

ミステリーなのですが夫婦や親子、上司、部下など主人公やその周囲の人物の物語も散りばめられていて、そして登場人物の心の機微に深い感動を受けます。刑事物やミステリーはちょっと苦手という方でも引き込まれる内容だと思います177.png
私も以前少しお遍路をしたので、四国の情景が浮かび懐かしかったです。今度はこの本を片手に、またお遍路行きたいなぁと思いました104.png


by yu-no-mori | 2019-11-20 07:00 | | Comments(0)
鍼灸柚の森スタッフが所属している鍼灸団体“北辰会”。その会長である藤本蓮風先生が、膨大な臨床実践の積み重ねから得た患者さんの筆跡で心の襞を読みとく方法についての本を出版されました177.png

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筆跡にみる心の襞 藤本蓮風著 たにぐち書店


患者さんが記入するカルテには、その回答以外にも患者さんの(意識的・無意識的)心理状態が多く反映されています。この本を読んでいて、そんなところに着目するのか!と気づかされることが満載でした。さすが一流の治療人は、凡人には見えていないところがちゃんと見えているんですね179.png

この本は臨床に役立つ筆跡の読み方だけでなく、蓮風先生から私のようなひよっこ鍼灸師への熱いエールがあちらこちらに散りばめられています。読んでいると「鍼灸でもっともっと患者さんを治していきたい!」という気持ちになりました。医療に携わるものの心構えの書として何度でも読み返そうと思いました110.png


by yu-no-mori | 2019-10-09 07:00 | | Comments(0)
食欲の秋がもうすぐそこまできていますが、「おなかがすく」という感覚、皆さんは毎日感じていますか?何が食べたくなりますか?最近アスリートフードマイスターの村山彩さんの、「あなたは半年前に食べたものでできている」という本を読みましたので、紹介させてください

本の内容をざっと説明すると、

現代人は「なんとなく食べ」や、ストレスが多い生活習慣のため、毎日の食事に無頓着になっている。そのため、「食欲センサー」が鈍くなっていて、身体が必要なものではなく、ストレスを打ち消すために頭が必要とするものを食べたくなってしまっている。「今、何を食べたいか」で毎回の食事を決めている人が多く、人間が生きるために必要な最低限の栄養素である「たんぱく質、脂質、炭水化物」のバランスが崩れ、摂取カロリーは戦後直後の1946年より低いのにメタボの人が増えている。

食欲のセンサーを正常に戻し、「正しい食欲」を取り戻す方法としては、

①20分程度の汗をかく運動②お腹をすかせてからバランスのいい食事をとる、ということがとても重要だと書かれていて、筆者はこの流れを「体の大掃除」と呼んでいる。運動をすることで、無理に食生活を変えなくても身体に必要なものを欲しがるようになり、楽に太らず、健康に生きていける体質に改善できる。食に対して丁寧になることで、自分の人生に対して丁寧になり、結果幸せになれる!

というような内容でした。

タイトルの意味としては、体を構成している60兆個の細胞が入れ替わるのにかかる時間を平均すると半年かかるため、日々の食事で体は変わっていく、ということのようです。能力ではなく、何をどう食べているかで人生が変わる、というのも毎日3回食事をとった場合1年間で1095回です。アスリートが食事にこだわるのは、どんなに実力があってもちゃんと力になるものを食べなかったり、タイミングや量を間違えると思うような結果が出せず、それが数字として表れることを良く分かっているからで、アスリートでない人もきちんと食事している場合とそうでない場合では本人が思っている以上にパフォーマンスに差が出ているのだそうです。

じゃあ何をどう食べればいいんだ!というと、一汁三菜、バランスがいい料理になるわけですが、この本には、カラーぺージで手間いらずの献立や、しっかり体をお掃除するための食事についても載っていました。その中でも私がいいな、と思ったのは「バランスが良い食生活とは食卓をキレイに作る事ではない」ところ。インスタに載せるような食事である必要は全然なく、「栄養価がわからなければおかずは色で考えなさい」というアドバイスもわかりやすくていいな、と思いました。意識してそろえたいのは、赤、緑、黄色、白、黒の五色で、味付けに関しても甘い、辛い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、を、調理法も焼く、揚げる、蒸すなど、色々なものを組み合わせるのがいいと書いていました。この考え方は東洋医学の考え方に近い話ですね。

本の中には運動に関しても色々なアドバイスが書かれています173.png機会があったらぜひ読んでみてくださいね。

あなたは半年前に食べたものでできている/村山彩
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by yu-no-mori | 2019-09-20 07:00 |

人の悩み(中平)

皆さんは新聞や雑誌にある悩み相談を読むのは好きですか?私は見つけると必ず目を通す派です110.png そして、この相談には自分だったらどう答えるかなぁと考えます。
朝日新聞の土曜版には「Be」という別刷りの新聞がついていて、この中にいつも悩み相談のコーナーがあります。何名かの回答者が交代で回答しているのですが、私の一番のお気に入りは美輪明宏さんです。美輪さんの回答はいつも私が考えた回答とは裏腹で、そして「なるほど!」と膝を打つことばかり106.png

その今までの回答をまとめた本があることを知って読んでみました177.png

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「楽に生きるための人生相談」 美輪明宏著 朝日新聞出版

悩み相談をまとめて読んでみて、たいがいの悩みは感謝が足りないことから起こっているのだなぁと思いました。悩みには健康や人間関係や様々なことがありますが、その悩みの反対側には十分に感謝すべきことが存在しています。そのことを忘れてしまって(気づいていなくて)、不平や不満ばかりに捕われていることが、人が悩む原因の大多数を占めていることがよく分かりました。そして感情的であっては悩みは解決できず、賢く理性的な態度で臨まないと悩みは解決しません。

人の悩みを通して、自分の気持ちの持ちようを改めることができました179.png美輪さんのキツくも暖かく、そして時にはユーモアを交えた回答は素直に心の中に入ってきます。

悩みがあってもなくても、ふだんの心持ちの参考になる本です174.png

by yu-no-mori | 2019-08-28 07:00 | | Comments(0)
以前に「閃く経絡」という本を読みました。
鍼灸治療もするイギリスのお医者さんの書いた本です。
彼は何とか東洋医学を西洋医学の観点から説明出来ないかと試みています。
臓腑の働きについて、例えば鍼灸学校では一般的に言う肝臓と東洋医学で言う肝とは切り離して考えると学びました。
それならややこしいから同じ名前を使わないで欲しい…なんて思ったものです。
で、著者キーオン先生は東洋医学でいうところの臓腑をホルモンの観点から合致するのではないかと述べています。
なるほどそう考えると、かなり腑に落ちるところがあったりしました。

脊柱に沿って対となって走っている経絡である膀胱経についての見解は印象深かったです。それは発生学の観点から述べられているのですが、まだお腹のなかで生命として誕生して間もない時期、背中に隆起した一組の線として中腎というものが現れ、発生10週目までは腎臓として機能するとのこと。中医学の膀胱経は、発生初期の中腎による膀胱とほぼ一致すると述べています。
もしそうだとすると、恐らく臨床的に築き上げられた経絡という考えが、発生初期において確認することが出来るというのは面白いなぁと感じました。
ちょっと小難しい内容でしたが、東洋医学というものを別の角度から見ることができ、興味深かったです。
(「閃く経絡」 ダニエル・キーオン著 医道の日本社より)

西洋医学側から見つめる東洋医学(岡)_f0354314_01475671.jpg


by yu-no-mori | 2019-07-08 07:00 | | Comments(0)

おすすめ本(中平)

久々、心がほっこりする本に出会いました102.png

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北村薫 著 「街の灯」「玻瑠の天」「鷺と雪」


これは昭和初期を舞台にした、上流家庭の女子学生である英子とその女性運転手別宮が様々な事件、問題を解決する3部作で、全体にとても上品な雰囲気が漂っています。主人公英子が上流階級ではあるけれどとても周りに対して心配りがあり、そしてそばに居る聡明な別宮に導かれて成長していく姿に心温まります。読んでいて女子学生の頃に戻りたくなりました110.png
推理小説と紹介されていますが、古き昭和の頃が描かれていて昔の文芸作品といった感じです。シリーズ第2作目の「玻瑠の天」は第137回直木賞にノミネート、そして第3作目「鷺と雪」は第141回直木賞を受賞。ぜひ第1作目の「街の灯」から読むことをお薦めします101.png


ところで以前アップしたトマト栽培ですが、約1ヶ月ですごく成長しました177.png
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おすすめ本(中平)_f0354314_10360355.jpg
まだ青いですが、実もなりだしています!収穫まであとどれくらいでしょうか106.png

by yu-no-mori | 2019-06-05 07:00 | | Comments(0)

冒険・探検とは(中平)

患者さんからおもしろい本をご紹介頂きました177.png

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鈴木康史 編 「冒険と探検の近代日本ー物語・メディア・再生産」 せりか書房

今まで冒険・探検については自分とは縁のないものと思っていて、興味を持つことはありませんでした。しかし冒険・探検は社会と切り離されて存在するものではなく、そして時代によってその存在意義も変化しているもの。私自身冒険・探検とは関係ないところにいるつもりでしたが、どうやらそうでもないと思うようになりました。

それにしてもこの本を読んで一番感じたことは、自分の知らない(興味を持っていなかったこと)を知ることの気持ち良さでした106.png

私がふだん読んで読んでいる本は、もっぱら小説と鍼灸に関する本ばかり。このような学術的な本はめったに読みません。ましてや冒険・探検もの119.png ですが読んでみると、自分がふだん使っていない脳の部分が刺激される感じがして、とても良いのです179.png学生の時、興味はないけど専攻しないといけなくて受けていた授業が意外と面白い内容で、新たな世界を知ることができたことを思い出しました。

自分には身近なことではないけれど無関係でもない、そんな冒険・探検について難しくなる一歩手前の内容で記されています。昭和世代には懐かしい堀江謙一さんのインタビューもあり、これまた私の中での堀江さんや彼が成し遂げた偉業のイメージが変わりました。

これからは、今興味のない本もどんどん手にとってみようと思いました178.png
冒険・探検に興味ないという方はこの本をぜひどうぞ104.png










by yu-no-mori | 2019-03-13 07:00 | | Comments(0)