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by 鍼灸柚の森
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カテゴリ:本( 26 )

鍼灸柚の森スタッフが所属している鍼灸団体“北辰会”。その会長である藤本蓮風先生が、膨大な臨床実践の積み重ねから得た患者さんの筆跡で心の襞を読みとく方法についての本を出版されました177.png

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筆跡にみる心の襞 藤本蓮風著 たにぐち書店


患者さんが記入するカルテには、その回答以外にも患者さんの(意識的・無意識的)心理状態が多く反映されています。この本を読んでいて、そんなところに着目するのか!と気づかされることが満載でした。さすが一流の治療人は、凡人には見えていないところがちゃんと見えているんですね179.png

この本は臨床に役立つ筆跡の読み方だけでなく、蓮風先生から私のようなひよっこ鍼灸師への熱いエールがあちらこちらに散りばめられています。読んでいると「鍼灸でもっともっと患者さんを治していきたい!」という気持ちになりました。医療に携わるものの心構えの書として何度でも読み返そうと思いました110.png


by yu-no-mori | 2019-10-09 07:00 | | Comments(0)
食欲の秋がもうすぐそこまできていますが、「おなかがすく」という感覚、皆さんは毎日感じていますか?何が食べたくなりますか?最近アスリートフードマイスターの村山彩さんの、「あなたは半年前に食べたものでできている」という本を読みましたので、紹介させてください

本の内容をざっと説明すると、

現代人は「なんとなく食べ」や、ストレスが多い生活習慣のため、毎日の食事に無頓着になっている。そのため、「食欲センサー」が鈍くなっていて、身体が必要なものではなく、ストレスを打ち消すために頭が必要とするものを食べたくなってしまっている。「今、何を食べたいか」で毎回の食事を決めている人が多く、人間が生きるために必要な最低限の栄養素である「たんぱく質、脂質、炭水化物」のバランスが崩れ、摂取カロリーは戦後直後の1946年より低いのにメタボの人が増えている。

食欲のセンサーを正常に戻し、「正しい食欲」を取り戻す方法としては、

①20分程度の汗をかく運動②お腹をすかせてからバランスのいい食事をとる、ということがとても重要だと書かれていて、筆者はこの流れを「体の大掃除」と呼んでいる。運動をすることで、無理に食生活を変えなくても身体に必要なものを欲しがるようになり、楽に太らず、健康に生きていける体質に改善できる。食に対して丁寧になることで、自分の人生に対して丁寧になり、結果幸せになれる!

というような内容でした。

タイトルの意味としては、体を構成している60兆個の細胞が入れ替わるのにかかる時間を平均すると半年かかるため、日々の食事で体は変わっていく、ということのようです。能力ではなく、何をどう食べているかで人生が変わる、というのも毎日3回食事をとった場合1年間で1095回です。アスリートが食事にこだわるのは、どんなに実力があってもちゃんと力になるものを食べなかったり、タイミングや量を間違えると思うような結果が出せず、それが数字として表れることを良く分かっているからで、アスリートでない人もきちんと食事している場合とそうでない場合では本人が思っている以上にパフォーマンスに差が出ているのだそうです。

じゃあ何をどう食べればいいんだ!というと、一汁三菜、バランスがいい料理になるわけですが、この本には、カラーぺージで手間いらずの献立や、しっかり体をお掃除するための食事についても載っていました。その中でも私がいいな、と思ったのは「バランスが良い食生活とは食卓をキレイに作る事ではない」ところ。インスタに載せるような食事である必要は全然なく、「栄養価がわからなければおかずは色で考えなさい」というアドバイスもわかりやすくていいな、と思いました。意識してそろえたいのは、赤、緑、黄色、白、黒の五色で、味付けに関しても甘い、辛い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、を、調理法も焼く、揚げる、蒸すなど、色々なものを組み合わせるのがいいと書いていました。この考え方は東洋医学の考え方に近い話ですね。

本の中には運動に関しても色々なアドバイスが書かれています173.png機会があったらぜひ読んでみてくださいね。

あなたは半年前に食べたものでできている/村山彩
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by yu-no-mori | 2019-09-20 07:00 |

人の悩み(中平)

皆さんは新聞や雑誌にある悩み相談を読むのは好きですか?私は見つけると必ず目を通す派です110.png そして、この相談には自分だったらどう答えるかなぁと考えます。
朝日新聞の土曜版には「Be」という別刷りの新聞がついていて、この中にいつも悩み相談のコーナーがあります。何名かの回答者が交代で回答しているのですが、私の一番のお気に入りは美輪明宏さんです。美輪さんの回答はいつも私が考えた回答とは裏腹で、そして「なるほど!」と膝を打つことばかり106.png

その今までの回答をまとめた本があることを知って読んでみました177.png

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「楽に生きるための人生相談」 美輪明宏著 朝日新聞出版

悩み相談をまとめて読んでみて、たいがいの悩みは感謝が足りないことから起こっているのだなぁと思いました。悩みには健康や人間関係や様々なことがありますが、その悩みの反対側には十分に感謝すべきことが存在しています。そのことを忘れてしまって(気づいていなくて)、不平や不満ばかりに捕われていることが、人が悩む原因の大多数を占めていることがよく分かりました。そして感情的であっては悩みは解決できず、賢く理性的な態度で臨まないと悩みは解決しません。

人の悩みを通して、自分の気持ちの持ちようを改めることができました179.png美輪さんのキツくも暖かく、そして時にはユーモアを交えた回答は素直に心の中に入ってきます。

悩みがあってもなくても、ふだんの心持ちの参考になる本です174.png

by yu-no-mori | 2019-08-28 07:00 | | Comments(0)
以前に「閃く経絡」という本を読みました。
鍼灸治療もするイギリスのお医者さんの書いた本です。
彼は何とか東洋医学を西洋医学の観点から説明出来ないかと試みています。
臓腑の働きについて、例えば鍼灸学校では一般的に言う肝臓と東洋医学で言う肝とは切り離して考えると学びました。
それならややこしいから同じ名前を使わないで欲しい…なんて思ったものです。
で、著者キーオン先生は東洋医学でいうところの臓腑をホルモンの観点から合致するのではないかと述べています。
なるほどそう考えると、かなり腑に落ちるところがあったりしました。

脊柱に沿って対となって走っている経絡である膀胱経についての見解は印象深かったです。それは発生学の観点から述べられているのですが、まだお腹のなかで生命として誕生して間もない時期、背中に隆起した一組の線として中腎というものが現れ、発生10週目までは腎臓として機能するとのこと。中医学の膀胱経は、発生初期の中腎による膀胱とほぼ一致すると述べています。
もしそうだとすると、恐らく臨床的に築き上げられた経絡という考えが、発生初期において確認することが出来るというのは面白いなぁと感じました。
ちょっと小難しい内容でしたが、東洋医学というものを別の角度から見ることができ、興味深かったです。
(「閃く経絡」 ダニエル・キーオン著 医道の日本社より)

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by yu-no-mori | 2019-07-08 07:00 | | Comments(0)

おすすめ本(中平)

久々、心がほっこりする本に出会いました102.png

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北村薫 著 「街の灯」「玻瑠の天」「鷺と雪」


これは昭和初期を舞台にした、上流家庭の女子学生である英子とその女性運転手別宮が様々な事件、問題を解決する3部作で、全体にとても上品な雰囲気が漂っています。主人公英子が上流階級ではあるけれどとても周りに対して心配りがあり、そしてそばに居る聡明な別宮に導かれて成長していく姿に心温まります。読んでいて女子学生の頃に戻りたくなりました110.png
推理小説と紹介されていますが、古き昭和の頃が描かれていて昔の文芸作品といった感じです。シリーズ第2作目の「玻瑠の天」は第137回直木賞にノミネート、そして第3作目「鷺と雪」は第141回直木賞を受賞。ぜひ第1作目の「街の灯」から読むことをお薦めします101.png


ところで以前アップしたトマト栽培ですが、約1ヶ月ですごく成長しました177.png
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まだ青いですが、実もなりだしています!収穫まであとどれくらいでしょうか106.png

by yu-no-mori | 2019-06-05 07:00 | | Comments(0)

冒険・探検とは(中平)

患者さんからおもしろい本をご紹介頂きました177.png

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鈴木康史 編 「冒険と探検の近代日本ー物語・メディア・再生産」 せりか書房

今まで冒険・探検については自分とは縁のないものと思っていて、興味を持つことはありませんでした。しかし冒険・探検は社会と切り離されて存在するものではなく、そして時代によってその存在意義も変化しているもの。私自身冒険・探検とは関係ないところにいるつもりでしたが、どうやらそうでもないと思うようになりました。

それにしてもこの本を読んで一番感じたことは、自分の知らない(興味を持っていなかったこと)を知ることの気持ち良さでした106.png

私がふだん読んで読んでいる本は、もっぱら小説と鍼灸に関する本ばかり。このような学術的な本はめったに読みません。ましてや冒険・探検もの119.png ですが読んでみると、自分がふだん使っていない脳の部分が刺激される感じがして、とても良いのです179.png学生の時、興味はないけど専攻しないといけなくて受けていた授業が意外と面白い内容で、新たな世界を知ることができたことを思い出しました。

自分には身近なことではないけれど無関係でもない、そんな冒険・探検について難しくなる一歩手前の内容で記されています。昭和世代には懐かしい堀江謙一さんのインタビューもあり、これまた私の中での堀江さんや彼が成し遂げた偉業のイメージが変わりました。

これからは、今興味のない本もどんどん手にとってみようと思いました178.png
冒険・探検に興味ないという方はこの本をぜひどうぞ104.png










by yu-no-mori | 2019-03-13 07:00 | | Comments(0)

今年のヒット本(中平)

今年もあと1週間を切りましたね。今年は読書好きの私にとっては本の当たり年でした177.png患者さんからおすすめの作家さんをご紹介頂いたり、図書館で当てずっぽうに手にとって読んでみたらおもしろかったりと、今まで知らなかった作家さん(作品)に多く出会えました。

その中で今年の私のベスト3を発表179.png

第3位  サラバ! 西加奈子 著
第152回直木賞受賞作品。西加奈子さんは別の作品を以前読んでいて、とても独特、そしてそれがくせになる文体を書く作家さんです。サラバ!はずっと読みたいと思っていた作品だったのですが、結果私としては西さんの作品の中で1番のおすすめでした。超個性的な家族を持つ少年の成長物語なのですが、登場人物一人一人の痛みがとても共感できて、自分も少年と一緒に成長していくような気持ちになりました。

第2位  楽園のカンヴァス 原田マハ 著
アンリ・ルソーの「夢」をめぐるストーリーです。原田マハさんは以前美術館に勤められていただけあって、絵画に関する描写や情報はとっても深い!私は今までは絵画の大作を見ても「ふ~ん」という感じだったのですが、これを読んでからは、絵画作品の奥の奥を見ようと思いました。

そして第1位は・・・ 検事の本懐 柚木裕子 著177.png 
以前ブログで紹介させて頂いたこの作品がやはり第1位でした。続編がまた出版されることを願います!

年末年始のお休みにゆっくり読書とお考えの方、ぜひどうぞ102.png 来年も素敵な作品にたくさん出会えますように!





年末のイラスト「クマと猫とコタツ」

by yu-no-mori | 2018-12-26 07:00 | | Comments(0)

おすすめ本(中平)

今年は私にとって本の当たり年です。たまたま手にした本がおもしろかったり、患者さんからおすすめを教えて頂いたり。そんな中でもこれは今年のNo.1では!?という作品に出会いました177.png

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柚月裕子著 「検事の本懐」

柚月裕子さんはずっと気になっていた作家さんで、ちょうど患者さんから「これ、おもしろいですよ」と貸して頂いたのがこの作品です179.png

今は弁護士である佐方貞人の検事時代のストーリー5編からなる小説。弁護士である佐方を描いた「最後の証人」が出版されてから、「もっと佐方を読みたい」というファンの声に応えて書かれたそうです。この主人公がとても良い!です。ぶれることなく、たんたんと真実を追う姿に惹かれます。2年前にドラマ化もされていたようです。刑事ものとか弁護士ものなどよりは、じんわり感動する小説の方がどちらかというと好みなのですが、この本はその様なジャンルにある固い雰囲気がなく、人情小説といった雰囲気があり、読んだあとほっこりと感動します110.png

「最後の証人」とセットでぜひ!おすすめです177.png



by yu-no-mori | 2018-11-21 07:00 | | Comments(0)

潤うからだ(松浦)

最近ある方から教えていただいた本です。
潤うからだ ワニブックスという出版社から出ている植物療法士の森田敦子さんという方が書かれた本です。

顔や身体のお手入れをするように膣まわりもケアが必要という事が書かれてあります( ・∀・)
膣まわり、つまりデリケートゾーンは生理、排泄
セックス、妊娠、出産、閉経これらすべてに関わる重要な働きをしており、とても繊細で一番大切な場所なんだそうです。フランスではお手入れすることは当たり前なんだとか…。今まで気にしたこともなかったので
なかなか衝撃でした119.png
日本人は特にこの手の話をすること自体がタブーな風潮がありますよね…(;・∀・)

妊活ついてやセックスレスに関すること書いてありましたよ🍀なかなか友人同士でも聞きにくいことですね。

でも、とても大事な事なので、治療時に色々お話しさせていただいたりする事が最近多いです☺
気になる方はぜひ読んでみてください~
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by yu-no-mori | 2018-08-11 07:00 | | Comments(0)

大家さんと僕(中平)

久々大ヒット177.png な本に出会いました。

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大家さんと僕  矢部太郎著  新潮社

患者さんから「これ良かったですよ!」と勧められて読んでみたのですが、期待以上に良かったです。矢部太郎さんはお笑いコンビ、カラテカのボケ担当の芸人さん。昔「進ぬ!電波少年」という番組で、海外に行き現地の言葉で現地の人を笑わせるという企画をやってのけた人です。懐かしい~!短期間でスワヒリ語とかモンゴル語をマスターする姿に「すごい人だなぁ」と感心したものです。
そして今度は漫画家デビュー。しかもこの本で第22回「手塚治虫文化賞 短編賞」を受賞179.png

本の内容は、矢部さんと矢部さんが住む家の大家さんとの交流を描いたもの。この大家さんは90歳前のお婆様。とても上品で愛嬌があるのです。他人同士がこんなに温かい関係になるなんてすごい!!と、感動します。きっと大家さんと矢部さん二人の性格と相性が成せる業なんでしょうね。
読んでいるとつい「ほろり」としていまうので、涙腺の緩い方は電車で読むのはご注意ください102.png




by yu-no-mori | 2018-05-23 07:00 | | Comments(0)